ソニーの2009年度第1四半期決算が発表されました。
ソニーは2009年4月から、これまでゲーム事業のみだった分野を、ゲーム事業とパソコン事業、その他のネットワークビジネス事業を含めたネットワークプロダクツ&サービス(NPS)という分野に再編しているため、ゲーム事業のみの決算内容というものは以前よりも分かりにくくなりました。
決算資料の中のゲーム関連の情報は次のものです。
・ ネットワークプロダクツ&サービス分野の売上高は、前年同期比37.4%減少の2468億円
・ 減少の原因はゲーム事業およびPC「VAIO」の減収によるもの
・ ネットワークプロダクツ&サービス分野の営業損益は、前年同期の46億円の利益に対し、397億円の損失
・ 損失の原因は、ゲーム事業のソフト全体およびPSPハードウェアの売上数量が減少したこと、PC「VAIO」の販売単価下落、販売台数の減少、円高の影響によるもの
・ ハードウェアの全世界売上台数(2009年度第1四半期)
PS2:160万台(前年同期比 +9万台)
PS3:110万台(前年同期比 -46万台)
PSP:130万台(前年同期比 -242万台)
・ ソフトウェアの全世界売上本数(2009年度第1四半期)
PS2: 850万本(前年同期比 -1080万本)
PS3:1480万本(前年同期比 -800万本)
PSP: 830万本(前年同期比 -350万本)
ソニーの2009年度第1四半期決算は、PS3が売れていないことはもちろん、これまでPS3の不調をPSPの好調でカバーして来た構造が崩れ、PSPの売り上げがハード、ソフト共に大きく減り、ネットワークプロダクツ&サービス分野全体で再び赤字に転落する結果になっています。
ソフトについては、PS2、PS3、PSPの全てでほぼ半減しており、売れる自社ソフトなどをほとんど用意出来ていないことが致命的な感じです。
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