ソニーの2009年度第3四半期決算が発表されました。
決算資料の中のゲーム関連の情報は次のものです。
なお、ソニーはゲーム事業の業績を、ゲーム事業とパソコン事業、その他のネットワークビジネス事業を含めた「ネットワークプロダクツ&サービス」(NPS)という分野での業績として発表しているため、ゲーム事業だけの業績というものは外部から少し分かりにくくなっています。
・ ネットワークプロダクツ&サービス分野の売上高は、前年同期比1.9%増加の6061億円
・ ゲーム事業の売上高は、PS2ハード、PS2ソフト、PSPハードの減少により、減収となる
・ ネットワークプロダクツ&サービス分野の営業損益は、前年同期の59億円の損失に対し、194億円の利益
・ ゲーム事業の営業損益は、PS2ハード、PS2ソフト、PSPハードの減少があったものの、PS3ハードのコスト改善により、損失が前年同期並みとなる
・ ハードウェアの全世界売上台数(2009年度第3四半期)
PS2:210万台(前年同期比 -40万台)
PS3:650万台(前年同期比 +200万台)
PSP:420万台(前年同期比 -90万台)
・ ソフトウェアの全世界売上本数(2009年度第3四半期)
PS2:1120万本(前年同期比 -1850万本)
PS3:4760万本(前年同期比 +680万本)
PSP:1500万本(前年同期比 -50万本)
ソニーの2009年度第3四半期決算は、新型PS3の発売により、PS3関連の売り上げと利益が増えたものの、特にPS2ソフトがマイナス1850万本というかなり大きな減少になっているため、ゲーム事業単体としては赤字になっています。
また、PSPについては、PSP goを発売したにもかかわらず売り上げが伸びておらず、日本ではPSP-3000がそれなりに好調ですが、海外ではPSP-3000もあまり売れておらず、PSP事業が失速している形になっています。
ソニーとしては、今後はPS2の減少分を他社に持って行かれないようにしつつPS3へとユーザーを移行させ、新型を発売するなどでPSP事業を立て直す必要がある状態となっています。
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